2011年05月19日

原発を全廃したデンマークに学ぶ自然エネルギー

先日、日本テレビ「バンキシャ」で放送されていました、北欧アイスランドの地熱発電。
火山国日本で、地熱エネルギーが世界第三位の保有国とも言われる日本で、
なぜ地熱発電を行わないのか、地熱発電所の方が首を傾げていました。

このアイスランドの地熱発電は、全EUの使用電力の半分、
日本の使用電力の2倍をも供給する発電力を保有しているとか。

そして先日、デンマークにお住まいの恵さんのブログ Lille Du の中の記事「Hope希望2」で、
デンマークは、自然エネルギーが大変進んでいる国だと言う事を初めて知りました。
原発を全廃して自然エネルギー最先端国に進んだ経緯を、
詳しくわかりやすく記事にされていて、
何度も何度も、何日もかけて読み返しました。


今日はそのブログのご紹介です。

今こそ、日本が目を向けるべきなのは、自然エネルギー先進国である、
デンマークやアイスランドなのでは?と感じています。


恵さんのブログにもありましたように、

>ただ原発反対!と、代替案・理論的な理由なしに、現実を見ないで訴えるのも意味がありません。

本当に、その通りだと思います。
もっともっと勉強しなければいけません。



一部抜粋させて頂きます。

******以下そのまま転記*********

デンマークの自然エネルギー政策の成功を支えたものをまとめると、下記のとおりです。

・初期投資が高額であっても、安全なエネルギーという大きな対価を得るために辞さなかったこと。

・自然エネルギーへの投資・運用費用は、効率的で使途が透明な税金、
 国家の全面的支援により可能だったこと。

・政策・税制・法律の整備により、電力会社にとっても、エネルギー会社にとっても、
 消費者にとっても、自然エネルギーの利用をすると利益が出やすいようにしたこと。
 (税率の優遇、電力・エネルギー会社の義務を法制化など)

・国中が送電網(national grid)でつながれ、
 自然エネルギーによる電力の安定供給・売買が可能であること。

・送電網(national grid)が公のものであるため
 国民の選択・意思がエネルギーの選択に反映されること。

・国民の払う電気料金の50%以上が税金であり、その税金から、
 送電網の管理・自然エネルギー推進を賄うと同時に、法人については税金を免除し、
 経済的影響を考慮していること。

・エネルギー・電力会社にCO2削減目標を国が設定。
 エネルギー・電力会社は、法人の顧客が効率的に節電できるよう、コンサルタントを提供。
 よって、1ワットあたりのGDPがEUで最も高いなど、効率的なエネルギーの使い方がよく考えられ、
 実施されていること。

・電力会社について、 インフラという重要性を鑑みながらも、
 健全な自由競争にすることで独占形態の弊害を阻止し、国民は電力会社の選択ができること。
 また、個々の電力会社が利益優先に走らないよう、
 一定の管理・ 法規制のもとに国がおいていること。

・新しい技術、体制づくりにオープンで柔軟な国民性。

・腐敗のない政治・企業。
 (政治家になるのにお金がいらない。選挙運動は無料で行うことができる。)

・人権の尊重・デモクラシーが機能していること。
 国家が国民の代表であり、情報の統制が全くないこと。

********転記終わり********


「情報の統制が全くないこと・・・・」の一文は、
今、まさしく情報鎖国状態の私達には、切なく心が痛い言葉ですが、
送電網を公にして、国民の選択・意思がエネルギーの選択に反映される世の中は、
夢でないような気がします。

何年かかるかわかりませんが、
原発が収まり、空気も水も土地も綺麗に安全になる頃には、
新しい、希望の未来が描ける方向性へ進んでいけるように、
今から自然エネルギーに向かって少しずつでも歩みだすためにも、
勉強するのみだと感じます。

世界から見れば、私達日本人は、地球を汚してしまった地球人の一人。
今度は綺麗な地球になるように努力をしていきたいと思います。


ぜひ読んでみてください。大変お勉強になる内容だと思いました。

恵さんのブログ Lille Du Hope希望2           

このブログの最後に、
デンマークでは、晴れの日も雨の日も雪の日も外でお昼寝をする育児に関して、
書かれいらっしゃいました。
心豊かに、自然に逆らわず、自然を感じ、自然と共に子供を育てる環境が素敵です。

毎日暑い中マスクをつけて登校し、外での授業もなし、外遊びも禁止の、
今のふくしまの子供達を思うと、自然と涙が溢れてきました。



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Posted by kitten at 22:35 │Comments(2)自然エネルギー
この記事へのコメント
こんにちは。
横浜からです。(分かるかな?!)
震災以来、kittenさんの姿勢に頭が下がる思いでblogを拝見しています。
kittenさんの貴重な情報から私も勉強をさせてもらっています。

本当にその通りだと思います。
ただやみくもに原発反対に賛成するだけでは、
自分自身の意識も薄れていく気がします。
継続的に意識を高めるには勉強して知るという事だなと
つくずくと思い知りました。

少なからずしも原発に反対している気持ちは皆きっとあるはず。
そんな皆の気持ちをデンマークの様な大きな波にするには
国民一人一人が興味を持つという事なんですね。
子供達の為にも、原発で苦しんでいる福島の人の為にも、
小さな波をすこしずつ広げていきたいなと思いました。
Posted by chi-mao at 2011年05月22日 13:14
chi-mao さま

こんばんは☆
コメントありがとうございます。
その節は、ご心配をいただきましてありがとうございました。
もちろん、分かります♪

気候も暑くなってきまして、
郡山でもマスクをする人が少なくなり、心配しています。

意識を薄れずに継続していく事、本当に難しいです。

自分が継続的に原発の勉強をしていく事で、
継続的に放射能に対して防衛する事に繋がり、
正しく放射能を怖がるようになっています。

デンマークのような大きな波、おこしたいです。
草の根のように、しっかり地に足をつけた状態で、
地道に進んでいけたらと思います。

嬉しいご感想ありがとうございました。
Posted by kitten at 2011年05月22日 23:26
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