2012年08月03日

エネ・環境 福島公聴会 と 福島の現状

先日の8月1日に「エネルギー・環境の選択肢に関する福島県民の意見を聴く会」が
福島市で行われていました。

この意見聴取会、日程がなかなか発表されず、応募期間は数日だったと聞いています。
福島県民の方で知っていた方はごく少数だと思います。

私自身も、かれこれ2週間程、比叡山麓のお寺さんでヨーガの世界(修行・勉強)に浸っており、
7月31日の夜に郡山に戻りましたので、知りませんでした。
・・・そして我が旦那様も知りませんでした。

この公聴会開催を知った人が、政府に問い合わせをしたら
「応募期間に申し込みをしていなから入れません」と会場に入ることを電話で断られたと聞きました。
会場には、福島県民約120人と報道陣約130人が入ったようですが、
福島県民の意見を聴く会のはずなのに、
どうして報道陣の方が多いのか?疑問です。
公聴会を行ったという既成事実が欲しかっただけなのでは?と勘ぐってしまいます。

さて、公聴会に参加され発表された『銀河のほとり』さんのブログにも
福島県民の意見として私がおはなししたこと」と題して
ブログが更新されています。
とても濃く、素晴らしい内容なので、ぜひ読んでみて下さい。
読んでいて本当に感動しました。

また、原発いらない福島の女たちのブログにも、
県民記者会見+意見聴取会+告訴受理記者会見
と題して、この話題が取り上げられていました。

今の自分にできること、本当に言い続けていくことしかないのかと、
久しぶりにブログを更新しています。


現状の福島(特に福島市や郡山市などの中通り)は、
以前にも増して、意識の差が生まれているような気がします。
県民一人ひとり、放射能に対する考え方が異なり、
家族間、近い友人でも言葉を選んで会話をしなければいけません。
非常に神経を使う毎日です。


インターネットなどの情報を受け取れない人は、
国?県?が主導している安心安全キャンペーン
を信じている人が多くなっているのかなと感じています。

放射能のことを「危険」と言えない雰囲気が生まれつつあり、
家族にも、友達にも、結局誰にも言えず悩んでいる人がいます。

危険であると知識・情報を得た人の中で、可能な人は避難をしていますが、
避難したくても、どうしても福島を離れることが出来ない人もいます。

また、避難をされた方の中で、避難先で子供がいじめにあい、福島に戻ってくる人もいます。

「親(私)の判断で郡山に居続けることが、子供にとって本当に良いことなのか、毎日、自問自答している」と今も悩み続けている人がいます。

この夏休みも、民間の温かい支援に支えられた避難保養プロジェクトを通じて、
また、自力ででも、子供を県外に避難保養させている友達家族もたくさんいます。

不安に思っていることを不安と言えない社会、
不安と言って差別される社会が、
残念ながら福島にあるようです。


国の除染の基準となる0.23μSV/hを、
福島市・郡山市のほとんどの住宅内で今だに超えています。
我が家も例外ではありません。
我が家の前の駐車場では、
18歳未満立ち入り禁止となる「放射線管理区域」の0.6μSV/hを超えています。
側溝の上を測ると、2.5μSV/hを超えてしまいます。
国の除染基準以上の場所に一年以上暮らし、「放射線管理区域」がいたるところに存在する、
このような環境下で心配をしないで生活していくことは大変難しいとつくづく思います。


子供たちを安心して学校に通わせることができるように、安全に暮らしていけるようにと、
市民が被曝のリスクを背負いながら除染活動をしています。
しかしながら、半減期の長い放射能はすぐになくなることはありません。
移動するだけです。
まさしく移染です。
雨が降れば、風が吹けば、台風がくれば、また戻ってきます。
震災後1年以上経った2012年5月13 日の福島民報新聞に、
郡山市安積中学校の側溝で、毎時20.4μSV/hのホットスポットが見つかったと載っていました。
側溝や吹き溜まりは、ホットスポットになりやすく、
どこに危険が隠れているのか?
いつホットスポットが生まれるか?
誰にも予想できません。わかりません。


「直ちに影響がない」と言われ続けて一年以上経ちました。
子供が体調を崩して県内の病院へ行った人のお話です。
放射能の影響を心配していると、
①「放射能の影響ではありません」とはっきりと明言され、
②「そのように心配することで、ストレスの方がかえってよくありません」
③「母子避難をする人もいますが、家族がバラバラになることで子供の健全な発育によくありません」
この三つの言葉の順序で、説明されたと聞いています。
この三つの言葉の説明は、実はパターン化されていて、
県内の新聞の御用学者のコラムなどでもよく見かけますし、
福島市の広報誌でも載せられている言葉です。
低線量被曝問題は、未知の世界のはずなのに、
どうしてはっきりと「影響がない」と言えるのか、不思議です。


今の日本のまま、どこかで同じような原発事故が起こってしまったら、
おそらく今の福島と同じこと、
「人の命(被曝)よりも経済を優先させること」が行われることでしょう。

もう、このような思いは私たちだけで十分です。
ただ、ただ、安全な空気を吸って暮らしたい、願いはそれだけです。

人は、土を離れて生きてはいけません。
人は、自然と離れて生きてはいけません。
自然と共生できない科学技術はいりません。
自然と共生できない原発はいりません。
自然との共生を第一に考えた科学技術こそが、今私たちが進むべき道であると感じています。




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Posted by kitten at 23:00 │Comments(2)脱原発
この記事へのコメント
こんにちは。
偶然ブログ見つけました。

私も関東出身で結婚後郡山在住でした。
親戚も関東近郊の為にすぐに避難するよう言われ昨年3月14日に
避難しました。

その後は主人のみ郡山で仕事をし毎週末主人は関東に来ています。

私も建てたばかりのローンのある一戸建てが郡山にあります。
しかし親戚の多くが関東だった事。
主人の実家も福島ではない事。
親戚が住む家を提供してくれた事。
実家も母のみで居やすい環境。
親が家財用具を揃えてくれた事。

これらの条件があって避難する事が出来ています。
主人の新幹線交通費は掛かってますが。

私は昨年に郡山に居る友人数人から嫌な言葉を投げかけられました。

「どれだけ長生きしたいの?」
「今はそうやって親戚のところにいても何時までいるつもり?」
「大袈裟で嫌悪感すら感じる」

これは昨年夏前迄に投げかけられた悲しい言葉です。

ランチに行こうとメールがある為に居場所を言わないわけには
いかなかったのです。
同じく避難した友人も同様の言葉を言われたりメール無視があったり。

その後は放射能に対する話はタブーと言うか。

こちら関東の方がボランティアで郡山の室内施設で母親達に「こうやって
室内でしか遊べない環境なので」と言った処暑いから室内に居るだけで
放射能は関係ないと睨みつけられたそうです。

何も気にしてなければ睨み付ける事も放射能の話をしない事もないと
思います。
残っている人達は全て気にしている上でどうにも出来なく逆に強気に
なっているように感じます。

自主避難していると次に進めると言うか考えられます。
私も昨年は不安だけでしたが最近ではもうこちらで生活していこうと
思っています。
単身赴任の家庭等沢山あるし単身家庭がストレスで病気になるなど
聞いた事もありません。
医師の言葉もバカバカしいです。
こちらに居ると全ての人が福島を離れたほうが良いに決まっていると
言っています。

私は昨年福島のアドバイザーの医師がこちら関東のテレビで責められて
いるのを観ました。
その時そのアドバイザー医師は何と言ったと思いますか。
「そんな事言っても逃げられない人に何て言えばいいんですか。
あんな何百万人もいったい何処に逃がすんですか。出来ないから
安全だと言うしかないでしょう」
と言ってましたよ。

県内にいる人だけがこのぐらいなら大丈夫だと言われている事は県外に
出れば簡単に気付きます。

ただ本当に何百万人と避難出来る方法はないんです。
だから安全だと思わせるしかないのだと思います。
危険だと言った処で批難出来ない人は本当に精神的に参ってしまう
でしょうから。
Posted by みか at 2012年08月23日 07:00
みかさま

こんにちは。コメント書き込みをありがとうございます。
大変な状況の中、詳しく声をお書き下さり本当にありがとうございます。

放射能が与える影響というのは、
単なる外部被曝や内部被曝の問題だけでなく、
私たちが生きる社会、生活、人間関係をも崩してしまう恐ろしさを痛感しています。


みかさんが福島から避難を決めたことは、英断だと思います。
それは、原発に対する意思表明にもなると思います。
大変な事は沢山あるとは思いますが、応援しています。

私も福島県内に流れる情報は、限定的で閉鎖的な印象を受けます。
福島のアドバイザー医師の方の意見も聞いています。


自ら、正しい情報をつかんで、
自分の中で取捨選択、決定、実行をしていかなければと考えています。

>ただ本当に何百万人と避難出来る方法はないんです。
だから安全だと思わせるしかないのだと思います。
危険だと言った処で批難出来ない人は本当に精神的に参ってしまう
でしょうから。

おっしゃる通りだと思います。
人の命より、経済優先の典型的な例が今の福島だと感じています。

避難した方も、避難できずにいる方も、まだまだ困難な状況は変わりません。
まったく、収束していない原発事故とその対応。
このような状況の中での、原発再稼働には人間の愚かさを感じています。

みんなが安心して心穏やかな生活できる日が来ることを願って、
未来のために、
自分が等身大で出来ることを続けていきたいと思います。
Posted by kitten at 2012年08月23日 15:23
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