2015年05月30日

天河大弁財天社(天河神社)

こんにちは。
今日も、爽やかな初夏を感じる一日が始まりました。
計り知れない自然のエネルギーを享受して、大切に過ごしたいと思います。

さて先日、ご縁を頂き、導かれるように、
奈良県吉野郡天川村にある『天河大弁財天社(天河神社)』へ参拝してきました。
久しぶりに今日は神社仏閣大好き女子の日記です。

大阪伊丹空港から、空港連絡バスにて30分、その後近鉄電車で約1時間。
それから、またまた奈良交通バスにて走る事1時間。
乗り継ぎ時間を加えると、空港から天川村まで約3時間半。

ご縁を頂かないと、なかなか訪れることができない、
奈良県南部の険しい山々の中にあります。

トコトコと路線バスに揺られ、最後の長い長いトンネルを抜けると、
とたんに「気」が変わるのがわかりました。
一気に、神聖な厳かな空気に包まれる感覚です。

さすが、世界遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】の
修行の道・大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)が通っている天川村。

大峯信仰が生み出した奇跡の村とも言われています。

その天川村にある『天河神社』は、
日本三大弁財天の筆頭・大峯本宮とされ、
古来から高僧や修験者達が集まり、
弘法大師様(空海)も訪れたと言われる霊験あらたかな神社で、
芸能の神様としても、水の神様としても、大変有名です。

また、飛鳥時代から天皇家との繋がりが深く、
神社の例大祭では、能楽奉納もあるそう。



弘法大師様(空海)は、
この『天河神社』へ参籠され、大峯の山中で修行によって、
神仏習合の密教を「あ字観」として完成されたと言います。

朝の6時45分から始まるこちらの朝拝に参加させて頂きましが、
神仏習合の神社ですので、朝拝に般若心経も唱えられます。

神社で般若心経とは、大変珍しいですね。

朝の神社は、前日の午後に訪れた時とは全く違う気が流れ、
本当に清々しい気で溢れていました。

朝拝の最後に、弘法大師様(空海)にまつわるお話まで頂きました。

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人の器はそれぞれ違います。
その器にあった生き方、頑張り方をすればよいのです。

器がいっぱいになったら、もうすこし大きな器に移し替えて、また少しずつためていきましょう。
器がいっぱいになって溢れた分は、他の人へお分けしましょう。

そんな風に、今日もこの大切な一日を、
自分の器に合った生き方をして下さい。

弘法大師様からのお言葉です。
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神主様から、朝からこのようなお言葉を頂けて、
心がシャキッと元気になった気がします。

さて、この神社の対面にある来迎院には、
弘法大師様(空海)がお手植えされたと言われる樹齢1000年以上の、
立派な「大銀杏」がありました。



いちょうの木の真下から見上げるとこんな感じ。



木の精霊達が、きらきらと輝いているようでした。

参拝の最後に、帰りのバスの時間まで、「みたらい渓谷」にお寄りしてきました。
天川村を流れる「天の川(あまのかわ)」は、
底まで透き通るほどのエメラルドグリーンの清流です。

その清流と、大小様々な滝と巨岩とで、近畿地方随一の美しさと湛えられている淵。
ダイナミックな絶景、渓谷の自然美です。



「光の滝」


太陽の光が差し込むと、滝のしぶきに反射して、虹がかかるので、
「光の滝」と言われています。

曇り空の一日でしたが、訪れた時には、
ちょうど太陽の光が差し込み、聖なる太陽から虹の魔法をかけてもらいました。


深い深い歴史と自然崇拝が息づいている天川村。

弘法大師様(空海)とも繋がりが深い天川村。

祈りの村とも言われる天川村の自然美(自然の神)を肌で感じ、
とても心清らかな時間を頂いた『天河神社』参拝でした。  


Posted by kitten at 13:36Comments(0)神社仏閣巡り

2014年12月28日

四国霊場31番「竹林寺」

年の瀬の寒さ厳しい毎日ですが、
今日はよい天気で、太陽の恵みが感じられます。
そして、今年最後の大安です。

今日は、久しぶりに神社仏閣めぐりのお話。
今年の10月、ヨーガのお勉強会に参加するべく生まれて初めての高知県に行ってきました。

お勉強会に参加するにあたり、
日程的に、前泊と後泊をつける事になり、
その空いた時間で、大好きなお寺巡りをしてまいりました。

今年は、四国巡礼が始まってちょうど1200年の記念年!!
そこで、私が訪れたのは、
四国霊場第31番札所 『五台山 竹林寺』



50年に一度の「秘仏本尊文殊大菩薩 平成のご開帳」も併せて行っておりました。
この秋期ご開帳では、ご本尊文殊菩薩様が
300年ぶりにご本尊造顕当初の獅子座(平安時代)に騎乗してお出ましになりました。
ただただ、感動です!!

初めて訪れる高知で、なんというタイミング。
このご縁に、お詣りできて有難すぎる幸せを感じました。



その後、近くの牧野植物園でランチ。


日本の「植物分類学の父」と言われる牧野富太郎博士の
業績を顕彰するために開園された植物園です。

園内にある牧野富太郎記念館は、建築家内藤廣氏の設計。
木のぬくもりと、自然との調和が感じられる空間です。

蓮の花が大変美しく咲いていました。




有名なスワミジの講演で、
瞑想をするのは、神の美に触れるためでもあると言われました。

自然は「美」です。
「美」は神です。

神というのは、宇宙全てに存在し、
美、幸福、平和を感じることは、その神を感じる事になる。

自然の美を神と見る事ができれば、
私たちは、自分の心を物質的・俗的なことから引き離す事ができると・・・・・。

美しい自然を見て、美しく感じられる感性を磨いていきたいと思います。
ナマステ。

  


Posted by kitten at 12:20Comments(0)神社仏閣巡り

2013年10月30日

可睡斎

おはようございます。

先週末26・27日は、静岡県袋井市にあります『可睡斎』の宿坊にて
1泊2日のヨーガの研修を受けてまいりました。
[主催:日本ヨーガ禅道友会教師会]

曹洞宗の専門僧堂「禅の寺」として東海屈指の古刹です。

重要な文化財が多く、
面白いのが、大東司(お手洗い)。
昭和12年に建築された日本一のトイレです。
烏蒭紗摩明王(健康を守るトイレの神様)が祀られています。

そして、ヨーガの研修を受けたお部屋は、瑞龍閣。
こちらも昭和12年に建築された総檜作りの建物。

   

安土桃山時代の書院造り風で、言葉にできないくらいの素晴らしさ。
建築好きには、たまりません(^^)


このような素晴らしいお部屋で受けた今回のヨーガの実技研修では、
月の礼拝「チャンドラ・ナマスカーラ・アーサナ」
じっくり丁寧に教えて頂きました。

チャンドラとは、「月」。
ナマスカーラとは、「礼拝」です。

月のエネルギーを感じながら、
月に癒されている・浄められているイメージを持ちながら、
静寂な月に感謝をして礼拝していくと、
瞑想と祈りの時間と重なるようです。

ヨーガは、本当に心身共に充実した時間を頂けます。


そして、こちらの可睡斎のお寺のお食事は、
魚肉類を一切使わず、野菜・野草・海藻を主に調理したヘルシー精進料理。
食材にも、命が宿っているという考え方から、
最小限の命を最大限に生かす工夫を、そして美味しさも追及されています。

お食事の前には、
「五観の偈」を唱えます。

■ひとつには、功の多少を計り、彼の来所を量る。
(この食べ物が食膳に運ばれてくるまでには、幾多の人の手と神のご加護によるものと感謝)

■ふたつには、己が得行の、全闕を忖って供に応ず。
(今の自分の得行は、このような食べ物を頂くに値するかを省みて、過分に思って戴きます)

■みつには、心を防ぎ過を離るる事は、貪等を宗とす。
(この食べ物にむかって貪る心・厭う心を起こしません)

■よつには、正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんが為なり。
(この食べ物は、命を宿す良薬と心得て戴きます)

■いつつには、成道の為の故に、今此の食を受く。
(この食べ物は、道業を成すために、戴くことを誓います)

食べ物を戴ける事、食材の命を戴く事に心から感謝をしたいと思います。


宿泊した次の日は、
朝5時から2時間かけて、座禅と勤行にも参加させて頂きました。

その際、東日本大震災についての御祈祷の他に、
「福島第一原発の収束」という言葉を使われていて、心に響きました。

今まで沢山のお寺で様々な勤行を受けてまいりましたが、
原発の収束を御祈祷の中で使われていたのは初めて。

福島県人として有り難く、慈愛のエネルギーで本当に心が温かくなるのがわかりました。

福島から遠い静岡県で、毎朝このようにお祈りをして下さっている事を知り、
平安を祈る人のエネルギーで、成り立つ世の中であるととつくづく感じました。

やはり、日本って素晴らしい。日本人って素敵ですね。

台風も影響なく、晴天の空の下、
心身ともに清らかな浄化された時間を頂いてきました。



可睡斎
〒437-0061 静岡県袋井市久能2915-1
電話番号 0538-42-2121(代)
  


Posted by kitten at 10:31Comments(2)神社仏閣巡り