2009年08月19日

2009年 京都研修~2日目午後~

※先月、比叡山麓のお寺さんで行われた「ヨーガな日々」の備忘録です。


7月25日(第2日目午後)

13:00~ 記念撮影 
    大雨のため、午後のスケジュールを早めて、講演後に行いました。
     

13:30~ 講演 人間(全人類)解放の道(手だて)を問う
        ヨーガ経とサーンキヤ頌

今年も山口惠照先生がご講演下さいました。

「はじめに、佐保田鶴治先生が、かねがねヨーガを行う際には、
厳しく残された教えがあります。」
と、以下のお言葉を述べられました。

ヨーガを毎日10分ずつやってごらんなさい。
そうすればあなたは、健康と若さとを保つことができるでしょう。

ヨーガを毎日20分ずつやってごらんなさい。
そうすればあなたは、穏和な性格と粘り強い性格の持ち主になることができるでしょう。

ヨーガを毎日30分ずつやってごらんなさい。
そうすればあなたは、明快な判断と鋭敏な直感に恵まれるでしょう。

もしもヨーガに毎日1時間以上も使えるようなら、
あなたは四次元の世界を超えることさえできるでしょう。


「ヨーガのすすめ」「八十八歳を生きる」
 佐保田鶴治先生の著書より



本では何度も目にしている言葉ですが、
山口惠照先生の声で聞くと、しみじみと言葉が身体の中に入ってくるようです。



今回の講演内容では、
インドの大叙事詩マハーバーラタの一部、
親族闘争の戦場における対話から始まる「バガヴァット・ギーター」とサーンキヤ哲学。

サーンキヤ・ヨーガは、バガヴァット・ギーターにおいては、
バガヴァット(仕合わせをもたらすもの)の本質を意味する、
と教えてくださいました。

世界中の人に、聖書の次に読まれているとも言われる「バガヴァット・ギーター」の世界。
単行本などももいろいろあるようですので、
図書館検索システムよりネット予約してみました。
早速、お勉強していきたいと思いますicon22




15:10~17:10 行法実習③

しらかしゆうこ先生の会場を選びました。

座って始まる太陽礼拝ポーズや、
苦手としているバランスの体位、マルマ瞑想・・・・などなど、
今の私にとって、大変魅力的なプログラムでした♪

◆内容◆
スーリア・ナマスカーラ(座って始める)
シャヴァ・アーサナ (緊張と弛緩の落差を感じて・・・完全弛緩法)
アーリーダ・アーサナ(立位の弓を引くポーズ)
ナーティア・アーサナ(シヴァ神祝福の踊りのポーズ)
パシチモッターナ・アーサナ(スシュムナーの浄化を行いながら)
シャヴァ・アーサナ(マルマ瞑想)


床の上で仰向けになってリラックスするシャヴァ・アーサナが含まれているというのは、
さまざまにある健康法の中でも、ヨーガ特有のものであります。

四本歩行の動物から二本歩行のヒトに進化した際、
ヒトの脊椎には、立位の生活をしているだけで、
2Gほどの重力がかかるようになりました。

(脊椎動物は5Gの環境下では生存できない)
・・・東京大学医学部口腔外科 西原克成氏 論文「骨休めと重力解除の健康法」の一文を引用

身体を横にして、脊椎に均等に重力をかけることによって、
細胞の新陳代謝のスイッチが入るようになります。

身体を動かす作業は、多かれ少なかれ細胞を壊していく作業ですが、
60兆個とも呼ばれる細胞には、良い細胞も悪い細胞もあります。

いろいろなアーサナを行うことは、不要な細胞・古くなった細胞削って取り除いていく作業であり、
身体を完全に整えるのに相応しくない細胞だけを削り取る彫刻のような作業になります。

その後、シャヴァ・アーサナによって脊椎を重力から解放して、
老廃物を排出、細胞を修復・再生して、
身体を一番よい状態へ、理想的な骨格へ整えていきます。

シャヴァ・アーサナは、驚くべき合理的で精巧なシステムです。


このようにシャヴァ・アーサナの重要性を、
哲学的・論理的・生理学的な観点から、
プロジェクターを用いて映し出した画面を通して、実際のアーサナを行いながら、
わかり易く説明して下さいました。

日々のヨーガでも、アーサナの数を減らしてでも、
シャヴァ・アーサナの時間を今以上、存分にとっていきたいと強く思いました。



17:30~ 夕食

19:00~20:30 オリッシィダンス演舞 柳田紀美子先生

インドの古典舞踊オリッシィは、千年の歴史を持つ奉納の舞。
美しさの中に、霊的波動を感じる舞とも言われています。

噂で、オリッシィダンスの素晴らしさをたくさん聞いていたので、
今回のヨーガ研修の中でも、大変楽しみにしていた時間です。

オリッシィダンスを見るのは、生まれて初めてでした。

手の動き・肩の動き・首の動き・身体のしなやかさも、さることながら、
「目の表情」に釘付けでございました!!!!!

インドの古い古典や叙事詩の中で、
人間の9つの心の情感「ラサ」(愛情・滑稽・悲愴・憤怒・勇猛・恐怖・嫌悪・驚愕・寂静)を
語るその表現力は、本当に素晴らしく、美しかったですicon06


「生きとし生ける一切のものへ。
その心の混乱がやみますように。
愛と智慧がその心に育ちますように。
一切のものから解放され、解脱した者となりますように。」

そんな願いを込めた一つ一つの演舞に対して、丁寧に説明をして下さり、
その話し方がしとやかで、やさしくて、心の美しさが伝わってくるようでした。

2009年 京都研修~2日目午後~




22:00 消灯



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Posted by kitten at 12:51 │Comments(0)京都研修
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